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平成16年 第1回 定例会-03月17日-04号

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  1. 江戸川区議会 2004-03-17
    平成16年 第1回 定例会-03月17日-04号


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    平成16年 第1回 定例会-03月17日-04号平成16年 第1回 定例会 平成十六年 第一回定例会 江戸川区議会会議録 第四号 第一回定例会 第四日 一、開会日時 平成一六年三月十七日(水曜日)午後・一時 二、出席議員(四十六名)   一番   小俣則子 君   二番   須田哲二 君   三番   鵜沢悦子 君   四番   木村長人 君   五番   田中 健 君   六番   福本光浩 君   七番   高木秀隆 君   八番   藤澤進一 君   九番   斉藤正隆 君   十番   早川和江 君   十一番  田中壽久 君   十二番  深江一之 君
      十三番  河合恭一 君   十四番  藤沢久美子君   十五番  竹内 進 君   十六番  田中淳子 君   十七番  川瀬泰徳 君   十八番  片山剛男 君   十九番  田之上郁子君   二十番  笹本 尚 君   二十一番 須賀清次 君   二十二番 須賀精二 君   二十三番 荒井輝夫 君   二十四番 島村和成 君   二十五番 間宮由美 君   二十六番 瀬端 勇 君   二十七番 春山仲次 君   二十八番 北川 浩 君   二十九番 倉内 眞 君   三十番  佐々木 隆君   三十一番 稲宮須美 君   二十二番 藤居阿紀子君   三十三番 田島 進 君   三十四番 渡部正明 君   三十五番 八武崎一郎君   三十六番 光山 実 君   三十七番 土田アイ子君   三十八番 酒井 実 君   三十九番 渡辺清一 君   四十番  安田 明 君   四十一番 吉越邦夫 君   四十二番 田辺達昭 君   四十三番 小泉敏夫 君   四十四番 花島貞行 君   四十五番 片山知紀 君   四十六番 松下彰男 君 三、出席説明員   区長   多田正見 君   助役   池澤正彦 君   収入役  磯谷 昇 君   経営企画部長        實方 健 君   総務部長 櫻田 孝 君   都市開発部長        淺川賢次 君   環境防災部長        原 信男 君   生活振興部長        矢萩立夫 君   福祉部長 坂本宏昭 君   子ども家庭部長        山﨑 求 君   健康部長 稲毛律夫 君   江戸川保健所長        岡崎卓見 君   土木部長 土屋信行 君   経営企画部参事        渡辺 浩 君   同企画課長        浅野潤一 君   秘書室長 山﨑 実 君   総務部総務課長        秋元孝行 君   同副参事 原野哲也 君   同    深野将郎 君   教育長  清水敬弘 君   教育委員会事務局次長        酒井洋介 君   監査委員事務局長        入江 博 君   選挙管理委員会事務局長        戸村雄一 君 四、出席区議会事務局職員   事務局長 髙﨑賢一 君   議事係長 窪川成雄 君   書記   澤田正司 君   同    山之内 優君   同    木村浩之 君   同    山口俊明 君   同    日比生俊一君 五、議事日程 日程第一  陳情の取り下げ    第二十二号    (仮称)グローリオ船堀マンション建設に関する陳情 日程第二  議案の委員会報告及び表決  1 第一号議案    平成十六年度江戸川区一般会計予算    第二号議案    平成十六年度江戸川区国民健康保険事業特別会計予算    第三号議案    平成十六年度江戸川区老人保健医療特別会計予算    第四号議案    平成十六年度江戸川区用地特別会計予算    第五号議案    平成十六年度江戸川区介護保険事業特別会計予算  2 第六号議案    平成十五年度江戸川区一般会計補正予算(第五号)    第七号議案    平成十五年度江戸川区国民健康保険事業特別会計補正予算(第四号)    第八号議案    公益法人等への職員の派遣等に関する条例    第九号議案    江戸川区行政委員会の委員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例    第十号議案    江戸川区監査委員の給与等に関する条例の一部を改正する条例    第十一号議案   江戸川区駐車場建設資金融資基金条例を廃止する条例    第十二号議案   江戸川区情報公開条例の一部を改正する条例    第十三号議案   江戸川区事務手数料条例の一部を改正する条例    第十四号議案   江戸川区立学童クラブ条例の一部を改正する条例    第十五号議案   江戸川区中小企業高度化促進特別資金貸付条例を廃止する条例    第十六号議案   江戸川区国民健康保険条例の一部を改正する条例
       第十七号議案   江戸川区女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例    第十八号議案   江戸川区葛西沖開発審議会条例を廃止する条例    第十九号議案   東京都市計画事業平井七丁目北部土地区画整理事業施行規程の一部を改正する条例    第二十号議案   江戸川区「特別区道」道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例    第二十一号議案  江戸川区公共溝渠管理条例の一部を改正する条例    第二十二号議案  江戸川区立公園条例の一部を改正する条例    第二十三号議案  幼稚園教育職員の給与等に関する特別措置に関する条例の一部を改正する条例    第二十四号議案  江戸川区立図書館条例の一部を改正する条例    第二十五号議案  江戸川区勤労福祉会館条例等の一部を改正する条例    第二十六号議案  仮称江戸川東葛西地区区民施設新築工事請負契約  3 第二十七号議案  特別区道の路線認定について    第二十八号議案  特別区道の路線廃止について 日程第三  請願・陳情の委員会報告及び表決  1 総務委員会      陳  情      第三号・第十号・第十一号・第十三号・第十六号・第十九号・      第二十一号・第二十六号  2 生活振興環境委員会     陳  情      第二十号・第二十八号・第二十九号  3 福祉健康委員会     請願・陳情      第八号・第十二号・第二十四号  4 文教委員会       陳  情      第七号・第十四号・第三十号  5 建設委員会       陳  情      第一号・第二十三号・第二十五号・第二十七号・第三十一号 日程第四 発 議 案    第十八号発議案   訴えの提起、和解及び損害賠償額の決定に関する区長の専決処分について    第十九号発議案   江戸川区介護保険サービス利用者負担軽減条例    第二十号発議案   江戸川区子ども医療費助成条例    第二十一号発議案  民間社会福祉施設サービス推進費補助事業再構築案に関する意見書    第二十二号発議案  六十五歳まで働ける雇用環境の整備を求める意見書    第二十三号発議案  安定した公的年金制度の確立等に関する意見書 日程第五 閉会中の委員会所管事務の継続調査                               閉  会         ──────────────────────────      午後一時開議 ○議長(八武崎一郎 君) これより本日の会議を開きます。         ────────────────────────── ○議長(八武崎一郎 君) 日程に入るに先立ち、先般収入役に就任されました磯谷 昇君よりあいさつをしたいとの申し出がありますので、これを許します。磯谷 昇君。      〔収入役 磯谷 昇君登壇〕 ◎収入役(磯谷昇 君) お許しをいただきまして、一言お礼のごあいさつをさせていただきます。  去る二月十七日に本会議におきまして、私の再任について御同意をいただきまして、まことにありがとうございます。三月八日に多田区長より辞令をいただきました。この上は、江戸川区政はもとより、多田区政の一員として、微力ではありますが、最善を尽くす所存でございます。どうぞこれからも引き続き御指導、御鞭撻のほどを心から願いまして、お礼のあいさつにかえさせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(八武崎一郎 君) 次に、監査委員に就任されました日下部義昭君、小久保晴行君よりそれぞれあいさつをしたいとの申し出がありますので、これを許します。日下部義昭君。      〔監査委員 日下部義昭君登壇〕 ◎監査委員(日下部義昭 君) お許しをいただきまして、一言ごあいさつをさせていただきます。  私は、先般監査委員の任期を満了いたしましたが、去る二月二十八日付をもちまして再び多田区長から監査委員を拝命いたしました。改めて責任の重さを思い、身の引き締まる思いがいたしております。選任に際しましては、議会の全会一致の御同意をいただき、まことにありがとうございました。  もとより微力ではありますが、職責を全うすべく、心新たに誠心誠意努力いたしてまいる所存でございます。どうか皆様方には一層の御指導、御鞭撻を賜りますよう心からお願いを申し上げ、就任のあいさつとさせていただきます。本当にありがとうございました。 ○議長(八武崎一郎 君) 次に、小久保晴行君。      〔監査委員 小久保晴行君登壇〕 ◎監査委員(小久保晴行 君) ただいま御紹介をいただきました小久保晴行でございます。日下部委員ともども私に引き続いて監査委員として就任するように議会の皆様方の全会一致の御同意を得ました。本当にありがとうございました。  多田区長から辞令をいただきましたが、六十五万区民のためにさらに努力をして働くようにと、こういう御要請でございました。快諾をいたしたわけでございます。議会の皆様におかれましては、引き続きましていろいろと御指導、御鞭撻をくださいますように心からお願いを申し上げたいと思います。  簡単でございますが、今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。(拍手) ○議長(八武崎一郎 君) 以上であいさつを終わります。         ────────────────────────── △日程第一 陳情の取り下げ ○議長(八武崎一郎 君) 日程に入ります。  日程第一、陳情の取り下げ。  お諮りします。  本件は、さきに建設委員会に付託した第二十二号、(仮称)グローリオ船堀マンション建設に関する陳情でありますが、陳情者から都合により取り下げたいとの申し出がありましたので、これを許すことに御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(八武崎一郎 君) 御異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。         ────────────────────────── △日程第二 議案の委員会報告及び表決 ○議長(八武崎一郎 君) 日程第二、議案の委員会報告及び表決。  第一号から第五号までの各議案について、予算特別委員会における審査の経過と結果の報告を求めます。予算特別委員会委員長、荒井輝夫君。      〔予算特別委員会委員長 荒井輝夫君登壇〕 ◎予算特別委員会委員長(荒井輝夫 君) ただいま報告を求められました各議案について、予算特別委員会における審査の経過と結果の報告を申し上げます。  第一号議案、平成十六年度江戸川区一般会計予算でありますが、本議案は、平成十六年度における歳入歳出予算の総額を、歳入歳出それぞれ千九百十六億千九百四万五千円と定めるほか、債務負担行為については債務を負担する行為ができる事項、期間及び限度額を、特別区債については起債の目的、限度額、起債の方法、利率及び償還の方法を、一時借入金については借り入れの最高額を三十億円と定めることを、歳出予算の流用については給料、職員手当等及び共済費に係る予算額に過不足を生じた場合における同一款内でのこれらの経費の各項間の流用ができることをそれぞれ定めるものであります。  以下、審査の概要について申し上げます。  まず、歳入について申し上げます。  第一款特別区民税、第一項特別区民税、第一目特別区民税に関連して、景気の低迷などにより区税収入が減少していることから、税の公平性を期するためにもより一層の滞納削減を進める努力方が望まれました。  また、新たに雇用する特別区民税等徴収嘱託員については、戸別訪問による徴収の際の対応や個人情報の保護、管理などの研修を徹底し、目標値を定め徴収に当たることが望まれました。  次に、第九款特別区交付金、第一項特別区財政調整交付金、第一目普通交付金に関連して、特別区財政調整交付金は本区の歳入の柱であり、都と二十三区の財源配分の検討結果によっては予算編成にも大きな影響を与えることから、今後清掃関連経費など、残されている検討課題について都区間で協議を進める際には強い姿勢で臨み、より一層の財源確保に努力するよう望まれました。  次に、歳出について申し上げます。  第二款総務費、第一項総務管理費、第一目一般管理費に関連して、本庁舎については、老朽化に伴い多額の維持管理経費を要しており、また利用者が不便を感じている状況をかんがみると、建てかえについて検討する時期にあると考えられることから、これからの時代に対応した新庁舎建設の計画を、基金の設置も視野に入れ策定していくことが要望されました。  また、同目に関連して、受動喫煙は非喫煙者の心身の健康に重大な影響を及ぼすものであるが、健康増進法に基づいた区の受動喫煙防止対策はいまだ徹底されていない状況であることから、早急に区の基本方針を定め、煙を屋外に排気する換気扇を設置した喫煙室を整備するなど、具体的な対策を講じるよう望まれました。  さらに同目に関連して、青少年の翼事業は、参加した生徒が帰国後には国際交流に積極的にかかわるなどさまざまな場面で活躍しており、意義のある事業と評価しているところであるが、人数や派遣先を増やすにとどまらず、今後は派遣期間の延長など、一層の拡充を検討することが要望されました。  次に、第二目人事厚生費に関連して、職員の接遇について、区民からの苦情に対応するため、職員で構成する接遇向上委員会を発足させ、お互いを点検する機会をつくるなど努力は評価するが、一部の職員の対応が区全体の評価を下げることにもなりかねないため、幹部職員がこの現状を真摯に受けとめ、みずから範を示すことや、職員に対する研修を重ねるなど、今後ともさらなる研さんに努めるよう望まれました。  次に、第十目総合人生大学費に関連して、当大学は、区民が地域の課題について学び、またその学びを通して、いかに社会貢献を実践できるかを皆で考え合う場を提供するものであり、区民は大きな期待と関心を寄せていることから、開学に当たっては、この大学を卒業することが大きな誇りとなり、地域に貢献できるような学習内容の設定に議論を重ね、十分な準備をすることが要望されました。  次に、第四款環境費、第一項環境整備費、第二目環境推進費に関連して、えどがわエコセンターは、時代の先駆けとして区民、事業者、行政が新たなパートナーシップのもとにNPO法人組織として運営するものであることから、積極的にPRに努めるとともに、将来的には賛助会費収入などによる環境ファンド創設も視野に入れ、環境に優しい街江戸川区の実現に向けて努力していくよう望まれました。  また、エコセンターで予定されている自然環境を学ぶ講習会や、環境リーダー養成講座などの事業については、環境をよくする地区協議会などと連携し、区民主体で運営されるよう努め、特徴のある事業を展開していくことが要望されました。  さらに同目に関連して、小・中学校での体験学習を重視した環境学習は、子どもたちに環境に対する関心を持たせる上でも有効であることから、今後は教育委員会との連携を深め、総合的な学習の時間にとらわれず、学校教育のさまざまな場面での取り組みを検討することが望まれました。  次に、第五款福祉費、第二項児童福祉費、第一目児童福祉総務費に関連して、本区の子育て支援施策については、子ども家庭実態調査において、子育て中の親から高い評価を受けているが、一部誤解を招く報道がされていることから、長年にわたって培ってきた保育ママ制度を初めとする実績ある諸施策について、自信を持って区民に示し、理解を求めていくことが要望されました。  また、本区では、子育て支援を最重点施策として掲げており、家庭や地域で子どもが育つ環境を総合的に整備することが求められていることから、これらを具現化するため、健康サポートセンターなどで実施している子育て広場について、自由な雰囲気で利用できる広場となるよう、利用者のニーズに柔軟に対応し、飲食スペースを設けるなど、一層の充実に努めること、さらに区民と行政とが協働して実施するすくすくスクール事業を関係部署がより連携を深め、実効ある事業としていくことが要望されました。  また、同目に関連して、新たに開設される子ども家庭支援センターについては、子育て支援事業全体の核として機能するよう、各部署や各機関との十分な連携に努め、事業が円滑に進められるよう期待するものであり、また子育て支援施策をより充実させるため、国におけるつどいの広場事業を活用し、子育て広場を行っている民間団体への事業委託も検討していくことが望まれました。  次に、第六目児童福祉施設費に関連して、児童館のあり方については、すくすくスクール事業の実施に伴い新たな変革を求められているところであり、子育て支援の充実に加え、中高生の利用促進を積極的に図るため、バンド活動ができるスペースの確保やパソコンの設置など、魅力ある施設となるよう工夫していくとともに、施設の名称についても検討していくことが要望されました。  次に、第六款健康費、第一項健康費、第一目健康総務費に関連して、現在医師会館で実施され、タワーホール検査センターでも実施が予定されている内科、小児科の年末年始、ゴールデンウイークにおける休日診療は、多くの区民に利用され、大変評価するものであるが、さらに健康サポートセンターなど、地域の身近な施設で休日診療を実施するとともに、休日の午後五時から九時までの空白時間を少しでも解消するため、診療時間の延長についても検討していくことが要望されました。  次に、第七款産業振興費、第一項商工費、第二目商工振興費に関連して、えどがわ伝統工芸産学公プロジェクトは、区内伝統工芸者と美大生との共同開発による新製品の市場開拓に向けた支援を行うことを目的とした先駆的な取り組みであり、高く評価するものであるが、今後は情報発信拠点としてのアンテナショップの開設や、多くの区民が見学できるよう、区内各地での作品発表会の開催を検討するなど、より一層の施策の推進方が望まれました。  次に、第八款都市開発費、第一項都市開発費、第二目都市整備費に関連して、南北交通問題を解消するための区民の夢と希望であるメトロセブンについては、その実現に向け、区民とともに運動を続けてきたところであり、今後も建設準備基金を検討するなど、引き続き努力していくことが望まれました。  また、同目に関連して、地域の住民が望む京成小岩駅南口のバリアフリー化については、京成本線の立体化を待たずに京成電鉄本社エレベーター等の設置について協議を重ねていることは評価するが、早期実現のため、さらに積極的な取り組みが要望されました。  次に、第三目住宅対策費に関連して、都営江戸川二丁目アパートの建てかえについて、現在東京都と協議中であるが、居住者は一日も早い着工を望んでおり、地域住民も竣工後に併設される公園の利用を望んでいることから、早期着工について積極的に東京都に働きかけるよう望まれました。  次に、第九款土木費、第一項土木管理費、第三目駐車駐輪対策費に関連して、JR平井駅など、駅前広場に駐輪場を整備した地域においては、周辺地域への違法駐輪の広がりが見られることから、その取り締りの徹底が要望されました。また、JR小岩駅前は、地域住民のボランティア活動や区の指導により違法駐輪の減少傾向は見られるものの、さらにその改善に向け、駅前に駐輪場を建設することが望まれました。  次に、第十款教育費、第一項教育総務費、第三目教育指導費に関連して、生きた英語を通じ、外国のさまざまな文化や習慣に触れることのできる外国人英語科指導助手の派遣、いわゆるハロー先生は、国際化社会に対応した英語教育の推進につながることから、事業のさらなる拡大を図っていくことが望まれました。  また、同目に関連して、不審者による学校内での犯罪件数が増加していることから、学校における児童、生徒の安全のため、教職員のネームプレート着用のより一層の徹底を図るとともに、通学時などの安全対策として、児童への防犯ベルの貸与など、前向きな検討が望まれました。  さらに同目に関連して、情報教育の推進については、教育課題実践推進校での実績を踏まえ、校内LANの整備を促進するとともに、教員の研修をより一層充実させ、パソコンを学ぶ教育から教材として活用するとともに、校務への利用や地域住民への開放など、さまざまな応用も視野に入れたさらなる推進が要望されました。  終わりに、平成十六年度予算編成をめぐる環境は、いまだ景気の回復が先行き不透明ながら、健全財政を堅持するという極めて厳しい状況にあります。こうした中、本区においては、より一層の行財政改革を推し進め、共育・協働の理念のもと、子育て施策の充実、総合人生大学の開学、エコセンターの設立など、積極的な取り組みをしており、評価するものであります。なお、本予算の執行に当たっては、区民生活を守るため最善を尽くすことを望むとともに、審査の過程で要望した各事項に十分な取り組みがなされるよう意見を付し、本議案は可決すべきとの意見表明がありました。
     これに対し、一部委員より、本議案には反対であるとの意見表明がありました。  また、第一号議案について修正案が提出されましたので、委員会は初めに修正案について採決したところ、賛成少数で否決となり、続いて原案を採決した結果、本議案は原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。  次に、第二号議案、平成十六年度江戸川区国民健康保険事業特別会計予算でありますが、本議案は、平成十六年度における歳入歳出予算の総額を、歳入歳出それぞれ五百六十九億二千六百四十一万一千円と定めるほか、一時借入金については借り入れの最高額を十億円と定めることを、歳出予算の流用については保険給付費の各項に計上した予算額に過不足を生じた場合におけるこれらの経費の各項間の流用ができることをそれぞれ定めるものであります。  委員より、国民健康保険料の滞納は、特別区民税と同様に年々増加傾向にあることから、さらなる徴収に努め、より一層の滞納削減に取り組むことが望まれました。  委員会は、慎重に審査を行った結果、原案のとおり可決すべきとの多数意見に対して、一部委員より、本議案には反対であるとの意見表明がありましたので、委員会は採決の結果、第二号議案は原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。  次に、第三号議案、平成十六年度江戸川区老人保健医療特別会計予算でありますが、本議案は、平成十六年度における歳入歳出予算の総額を、歳入歳出それぞれ三百四十一億三百七十二万二千円と定めるものであります。  次に、第四号議案、平成十六年度江戸川区用地特別会計予算でありますが、本議案は、平成十六年度における歳入歳出予算の総額を、歳入歳出それぞれ二億六千百七十四万五千円と定めるものであります。  次に、第五号議案、平成十六年度江戸川区介護保険事業特別会計予算でありますが、本議案は、平成十六年度における歳入歳出予算の総額を、歳入歳出それぞれ百九十三億百九十七万五千円と定めるものであります。  委員会は、慎重に審査を行った結果、第三号から第五号までの各議案について、いずれも全会一致、原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。  なお、第一号議案及び第二号議案について少数意見の留保がなされておりますので、申し添えます。  以上をもちまして当委員会の報告を終わります。 ○議長(八武崎一郎 君) ただいまの委員長報告について、質疑を許します。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(八武崎一郎 君) なければ、第一号議案及び第二号議案に対し、少数意見の留保がありますので、これより少数意見の報告を求めます。十三番、河合恭一君。      〔十三番 河合恭一君登壇〕(拍手) ◎十三番(河合恭一 君) 私は、日本共産党を代表して、予算特別委員会で採用されなかった少数意見について報告を行います。  それは、小俣則子議員の同意を得て留保した第一号議案、平成十六年度江戸川区一般会計予算、第二号議案、平成十六年度江戸川区国民健康保険事業特別会計予算の各議案に対する反対意見であります。第三号議案、平成十六年度江戸川区老人保健医療特別会計予算、第四号議案、平成十六年度江戸川区用地特別会計予算、第五号議案、平成十六年度江戸川区介護保険事業特別会計予算については賛成いたします。  初めに、区民生活がどのような状況のもとに置かれているのかについて簡単に述べさせていただきます。  平和の問題では、戦後初めて重武装した自衛隊がイラクに派兵されました。開戦前から大量破壊兵器は存在しなかったというアメリカの大量破壊兵器査察委員会責任者の発言は、アメリカ、イギリス国内でも大きな衝撃を与えました。しかし、自民、公明に支えられた小泉内閣のアメリカ、ブッシュ政権言いなりの姿勢に、日本国内だけでなく、アジア諸国の人々からも厳しい批判を受けています。また、有事関連七法案など、国民がアメリカが起こす戦争に協力させる危険な法案も提出されています。  さきの総選挙での政党助成金を使っての買収事件や経歴詐称事件、その後の秘書給与詐取疑惑などは、国民に深刻な政治不信を広げています。  政府は、景気が上向いたと言っていますが、それはごく一部の大企業の輸出が好調だということで、庶民にとっては全く実感がありません。その上、二〇〇四年度は年金課税の強化、二〇〇五年度は恒久減税の廃止、二〇〇六年度は消費税法の見直し、二〇〇七年度から消費税の一〇%増税など、息が詰まるような庶民増税、国民負担増の計画が財界を中心にして進められています。九兆円もの国民負担増を押しつけた平成十年から毎年自殺者が三万人を超えるという痛ましい事態が続いています。地方政治を脅かすほど生活保護世帯も激増しています。  このように自民党政治が深刻な行き詰まりを示すもとで、都政はどうでしょうか。第二次財政再建推進プラン、第二次都庁改革アクションプランなどで、私立保育園のサービス推進費補助の削減を初め、都民の暮らしや福祉の切り捨てが進められようとしています。  このような情勢のもとで、区民の暮らしに直結する区政にはどのような政治姿勢が求められているでしょうか。政治の目的は、国民の暮らしを守ることにあります。地方自治の役割は、地方自治法第一条の二に明記されているように、「住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施すること」とされています。そして、地方自治の本旨とされているように、国や都の言いなりではなく、みずからが判断する団体自治、住民参加の民主主義を尊重する住民自治、この立場に立つ自治体らしい自治体こそが強く求められています。  このような基本的考え方のもとに、我が党は新年度予算を次のような観点で検討いたしました。第一は区民のくらしを守ることを第一に位置づけているか、第二は行政の基本姿勢において区民が主人公という民主主義の姿勢を貫いているか、第三は区民を苦しめる国や都の政策に対しどのような態度をとっているかであります。  初めに、賛成の議案について一言申し上げます。第三号議案、平成十六年度江戸川区老人保健医療特別会計予算については、限度額を超える方の償還払いについて、医師会とも協議して窓口負担の軽減の努力を求めます。第四号議案、平成十六年度江戸川区用地特別会計予算については特段申し上げることはありません。第五号議案、平成十六年度江戸川区介護保険事業特別会計予算について、低所得者への保険料の減免の実施、低所得の介護サービス利用者への区独自の負担軽減は率直に評価いたします。さらに、東京都の事業である生計困難者の負担軽減制度を一層拡大するとともに、所得第二段階の介護サービス利用者まで対象となるよう負担軽減制度の拡大を求めます。  我が党は、区民の目線に立ち、予算原案をより区民生活を守るものにするために予算修正案を提出いたしました。その内容の要点は、第一に同和対策事業経費、区議会議員待遇者会補助、自衛官募集費の削除、学校給食の民間委託費の削除という歳出の削減であり、第二に介護保険サービス利用者負担額助成の所得第二段階までの拡大、子どもの医療費助成の七歳までの拡大、〇歳児保育実施のための調査費の計上と、保育室、保育ママへの保育費補助の増額、中小企業振興のための緊急融資の実施、区民が個人住宅、マンションなどのリフォームを行った場合における工事費の消費税分の助成、小学校一年生の学級が三十人を超えている学校への講師の配置や保育士及び調理職員の新規採用人件費の計上、スケートパーク建設費等の増額であります。修正額は、十億二千六百万円余であります。私たちは、修正案に対して詳細な検討をしていただいたことに感謝するとともに、指摘については真摯に受けとめるものであります。  予算修正の財源を繰越金の増額に求めたものでありますが、平成十五年度の最終補正では、当初予算額二十五億円の繰越金は五十一億円、各基金への積立金は七十八億円であり、合計総額百二十九億円の剰余金を生み出しています。その結果、積立基金の総額は五百十八億円で、過去最高額となっています。我が党の提案した修正案はこの積立基金のわずか二%の活用で可能であり、区財政から見れば十分対応できる内容であります。  また、予算修正についての昭和五十二年の旧自治省通達は、それまでほとんど議会の予算修正が認められていなかった昭和三十九年の旧自治省通達と比べると、大幅に議会や議員の予算修正の条件を広げるものとなっています。議会運営の手引書とも言える「議会運営の実際」の中でも、「修正案の提出は議員のみに認められた権限ですから、審議の結果、住民のプラスになる点があるならば、議員は原案に対してどんどん修正案を提出すべきです」と指摘されています。このような考えに基づいて、我が党は、区民の切実な要求をもとに、予算の裏づけを伴う政策的提案として予算修正案を提案したものであります。  新年度予算の中には、長年区民が望んでいた障害者歯科センターの開設、ほっとワークえどがわやパワーアップ資金融資の拡充、東葛西地区区民施設の新設など、区民の要求を反映した施策が盛り込まれていることは率直に評価するものであります。しかし、以下に述べるような重大な問題点があり、一般会計予算国民健康保険事業特別会計予算に対し、明確に反対するものであります。  以下、反対理由について申し上げます。  初めに、第一号議案、平成十六年度江戸川区一般会計予算について申し上げます。  反対理由の第一は、保育、子育て支援の後退であります。  核家族化、リストラによる雇用の不安定や長時間労働は、子どもを育てる家庭の団らんを壊し、家庭の教育力を弱めています。このような社会不安の影響は、幼い子どもほど強く受けるものです。時には育児放棄や児童虐待などの深刻な問題も少なくありません。このような状況の中で、若い子育て世代の親を支え、育てること、未来を担う子どもたちを心身ともに健やかに育てるために、これまで実施されてきた保育士の配置は欠かすことができません。江戸川区は、平成十三年度から毎年公立保育園の保育士を減らし続け、さらに平成十六年度も削減する計画です。公立保育園での〇歳児保育未実施の本区では、看護士はゼロ、栄養士も二名しかおらず、保育士も他区と比べても多くはありません。国や都の保育士の配置基準が実情に合わないからこそ、江戸川区として独自の配置をしてきたのではないでしょうか。子どもや保護者、地域の住民にとって保育サービス低下につながる保育士削減は容認するわけにはいきません。  また、すくすくスクール内学童クラブについて、多くの学童クラブの保護者が、放課後の保育に欠ける子どもたちの家庭にかわる生活の場として、今まで実施されてきた保護機能の継続を求めることは当然であります。区長はその考えが古いと言われましたが、どこを指して古いと言われるのでしょうか。また、親の就労で分けるのはどうかと思うと言って、学童クラブ専用の部屋を否定する姿勢は、子どもが置かれている条件の違いへの必要な配慮を欠くものであります。共働きで放課後の親不在の子どもを保護することは、江戸川区の責任であります。  学童クラブ機能を今まで以上に充実させると言うのなら、専用の部屋の確保やおやつが実施できるように給湯設備を整えるなどの条件整備が最小限必要です。親がわりの指導員との信頼関係は、毎日の生活やさまざまな活動を通じて、例えばけんかしてしかられたり、逆にそのことを通じて励まされたり、そのような積み重ねの中でこそ築いていくものです。子どもは安心できる場所があって初めて外に向かっていくことができます。それが大事な保護機能ではないでしょうか。すくすくスクール内学童クラブでも、肝心な学童クラブの保護機能を保障することは必要不可欠と言わなければなりません。  反対理由の第二は、教育、福祉の民間委託の推進であります。  学校給食調理業務の民間委託は、来年度十一校増やして三十二校になります。そして、今後退職不補充によってすべての学校を民間委託にする計画です。財政の効率化だけの視点でいいのでしょうか。もともと利潤追求を最大の目的とする営利企業の参入は、子どもたちの利益を最優先する教育や福祉の分野にはなじまないと考えます。調理業務の民間委託が広がったもとで全校に配置され、学校教職員の一員として栄養士さんの役割はますます重要になってきています。しかし、死亡退職された栄養士さんの後を、この四月から非常勤の栄養士で補充するという方針を示されました。非常勤では週三十時間という制約もあり、正規の栄養士と同じような役割を期待することは無理があるのではないでしょうか。非常勤ではなく、正規の栄養士を配置すべきであります。  民間活力の問題で、区長は、「江戸川区職員は四千五百人ぐらいいます。実際の現業というのは、保育とか、学校とか、学童クラブとか、あるいは福祉の施設とか、さまざまなところに現業の職員がいます。こちらの方が七〇%ですから、圧倒的に高い。これを将来民活に置きかえようというのが基本方針であります」と本会議で答弁されています。これは、住民のために奉仕している江戸川区に働く職員の意欲を損なうと同時に、区民にとって住民サービスを危うくする重大な発言として受けとめました。  反対理由の第三は、教育行政のおくれについてであります。  特に三十人学級への消極姿勢についてであります。三十人学級について、今全国で取り組みが進み、文部科学省も世論に押されて少人数教育推進の方向の中で、財源措置はしないが都道府県の裁量で教員を配置することを可能にしました。江戸川区議会は、二〇〇〇年第二回定例会で小学校一年生に区独自で教職員を配置することを求める陳情、二〇〇一年第一回定例会で一刻も早く三十人学級の実現を求める陳情を二度趣旨採択しています。教育委員会は、生活集団と学習集団を区別するとしていますが、子どもたちの立場に立てば、生活集団と学習集団は一体であり、三十人学級など少人数学級の実施こそ子どもたちの学力向上と成長を保障していくものと考えます。  反対理由の第四は、民主主義をめぐる問題です。  住民基本台帳ネットワークシステムは、住基コードによって全国民を一律のシステムのもとにつなぎ合わせるもので、プライバシーの保護の観点から、離脱する自治体、住民の選択にゆだねる自治体が出てきているなど、個人情報保護のセキュリティーに対する国民のコンセンサスが得られているとは言えません。ヤフーBBの四百五十万人分にも及ぶ個人情報を使っての恐喝未遂という犯罪は、国民に大きな衝撃を与えました。区は、万一の場合ネット接続を現場の判断で切断する措置をとるとしていますが、個人情報保護条例の一部改正や新たな条例制定など、個人情報を守るための積極的な姿勢は示されませんでした。  同和対策事業は、国の特別法が終了して事業の根拠がなくなったにもかかわらず、あえて残すことは適切ではありません。一般行政の中で人間の平等と人権尊重の精神を広げていくべきであります。  反対理由の最後は、国や東京都の悪政に対する態度の問題です。  消費税の増税について、社会保障の財源を消費税増税に求めていく姿勢は、深刻な不況のもと、一層不安を募らせている区民の立場に立つものではありません。区長は、区財政に大きな影響を与える公立保育所運営費補助など、国庫補助負担金の削減を初めとする三位一体改革については賛成だが、やり方が一方的だと批判されています。同時に、同じ答弁で、区長は、「私どもとしては、この削減をして、かつ国がその基準を持ち続けることはどうなのか」と述べられました。これは、基本的には福祉や教育への国庫補助負担金の削減を容認する姿勢ではないでしょうか。  それは、東京都政に対しても同様であります。今区民と本区の財政にとって重大なことは、財政再建を理由に区民にとって重要な都の補助金が全面的に見直され、削られようとしていることにあります。区民のための施策を守るために、区長はこのようなことは許さないという断固とした姿勢を貫くべきであります。しかし、そのような姿勢は示されませんでした。  以上が第一号議案、平成十六年度江戸川区一般会計予算についての反対理由であります。  次に、第二号議案、平成十六年度江戸川区国民健康保険事業特別会計予算について申し上げます。  滞納件数は過去五年急速に増え、また医療費の負担が増えているという区民生活の厳しい状況の中での保険料の引き上げであり、反対であります。国民健康保険は、中小商工業者、失業者、高齢者など、低所得者が多く加入している医療保険であり、国の手厚い援助がなければ成り立たない制度です。ところが、政府は一九八四年の国民健康保険法改悪で、国庫負担を医療費の四五%から三八・五%に引き下げ、その後も国の責任を次々と後退させてきました。その結果、一九八四年度から二〇〇〇年度までの間に市町村国保の収入に占める国庫支出金の割合は四九・八%から三四・九%へと、一四・九%も減りました。国庫負担の引き上げなしに国保会計の根本的解決は困難であります。国庫負担の引き上げを要求し続ける姿勢が強く求められています。  我が党は、区民生活を苦しめる現在の深刻な経済情勢のもとで、区民の命と暮らし、福祉、教育を守ることを何よりも優先させる区政を求めて予算審議に臨みました。国や都の悪政によるさまざまな制約があっても、区民にとって最も身近な区政だからこそ、あらゆる可能性を求め、全力を挙げて区民生活を守ることが江戸川区政の果たすべき役割であると確信しているからであります。我が党は、このような区政を実現するために全力を尽くす決意であります。  以上でありますが、委員各位の御賛同をお願いして、少数意見の報告を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(八武崎一郎 君) 以上で少数意見の報告を終わります。  お諮りします。  討論の通告がありますので、質疑を省略し、直ちに討論に入りたいと思いますが、御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(八武崎一郎 君) 御異議なしと認めます。したがって、これより討論に入ります。二十二番、須賀精二君。      〔二十二番 須賀精二君登壇〕(拍手) ◆二十二番(須賀精二 君) 私は、区議会自由民主党を代表し、本定例会に上程されている第一号議案、平成十六年度一般会計予算案を初め、第二号議案から第五号議案までのすべての議案に対し、原案のとおり賛成する立場から討論を行います。  討論に入る前に、一言申し上げておきます。予算特別委員会において予算に対する反対意見を少数意見の留保としておきながら、全く同趣旨の反対討論をあえて通告する共産党の姿勢に対しては、議会の本旨を省みず、イデオロギーを持ち込んで党利党略を図ろうとする独善的な行為としか私たちには理解できません。機関紙による広報活動などは、すべてに反対する党ではできるはずはない上に、施策の成果等を正しく評価することもせず、多くの施策をあたかも自分たちの手柄のように活字に著して広報活動しているのは、大衆迎合宣伝の域を出ないにとどまらず、欺瞞であり、区民の大きな誤解を招くものであります。  一例を挙げれば、共産党が予算特別委員会の総括意見の中で反対理由の第一に述べた保育士の配置基準の問題があります。区長は、国基準に合わせるなどとは一言も答弁していないにもかかわらず、このように事実をねじ曲げ反対を煽るのは、誠実でないというより、人を欺こうとする確信犯のやり方にも似ています。また、委員会に提出された日本共産党江戸川区議団の稚拙な修正案は、多くの問題点を含んでおり、繰越金を何の根拠もなく増額修正するなど、粗雑極まるものであり、審議に価しないものと他の会派との一致を見たところでありますが、修正案の内容は、区長の予算編成権を不当に侵そうとするものにほかならず、明確に反対いたします。  今私どもがやるべきことは、この厳しい経済状況の中、区民の視点に立ち、区民の代弁者として知恵を出し合い、公平公正な立場において、区民が安全で安心して暮らせる生きる喜びを実感できる生活都市、江戸川区に住むことができることで安らぎを覚えられる街づくりの実現のために、反対ばかりしているのではなく、お互いに力を合わせるときではないのでしょうか、自分たちだけが正しい、批判のための批判をしている人の意見に耳をかさない人たちに言ってもむだでしょうが。  さて、一方私どもは、徹底した情報公開の上に立ち、説明責任を果たし、政党政治のリーダーとしての責任政党の使命を全うするため、多田区長とともに、車の両輪のごとく区民の皆様の御付託におこたえしてまいりました。そこで、予算編成をめぐる内外の諸情勢を見ますとき、日本は今さまざまな問題に直面しております。国際的にはイラク問題、北朝鮮問題、農産物交渉、国連改革等々、内政は財政赤字の膨張はとまらず、構造改革、財政再建は歩みが遅く、中国の台頭で産業の空洞化が進み、直近のデータでは、区内事業者数は五年前に比べて一〇%も減少してしまいました。個人の懐も寂しく、デフレの長期化で所得は右肩下がりになり、二〇〇三年度は、統計によれば初めて家計が赤字になるなど、回復することを前提にした景気の低迷が続いているなどとの状況ではなく、経済環境が激変したのだと言えるほどの閉塞感が強まるばかりの厳しい状況です。  我が区では、行政・区民・企業と三者が協調して、子育てのしやすい環境をつくり、都内で一番の出生率を誇りながらも、少子高齢化のピッチは上昇しています。一方で、増えてほしくないのに増加に歯どめがかからないものが、区内の犯罪です。こうしたさまざまな問題の深刻化しながらも、影響し続けている中での予算編成は大変御苦労があったものと推察しており、同時に私どもが予算編成のポイントと考える時宜を得、ニーズにこたえ、区民の心の機微に触れ、これからの行政のあり方、役割を形にあらわした予算案であると確信いたしており、高く評価するものであります。  一般会計予算歳入についてでありますが、歳入予算の五六・六%を占める二点について触れます。まず第一は、大企業のみの好決算に支えられての事業・住民税が大きく影響し、特別土地保有税も地価の下落化傾向の影響を受ける財政調整交付金ですが、前年度並みに計上できたとはいえ、十七年度以降の見通しついては全く不透明です。また、都区調整の残る十八年度に向けての懸案事項の話し合いを想定して、この仕組みをしっかり堅持し、一層の努力をお願いいたします。特別区民税については、呼称について疑問は残りますが、最も大切な独自財源でもあります。世の中を反映してか、減少傾向にありますが、滞納繰越や不納付欠損の額を増やさないよう、公平公正、正しい納税を促進するために、区税徴収嘱託員制度を新たに導入し、さまざまな取り組みがなされていることは評価いたします。そして、住基ネットを活用するなど、事務の効率化を図り、さらなる工夫と拡大を期待しております。  次に、歳出でありますが、重点施策のうち、自治体と民間の意欲と工夫が結実した区民参加による環境づくり推進のためのエコセンターの設置は、二十一世紀のキーワード「環境」をとらえた時宜を得た施策であり、江戸川区総合人生大学の設立は、学びと協働による区民文化の構築であり、自治体と住民が一体化した、ともに学び、ともに支え合う新しい時代の地方自治体の基本をつくるものであり、活力を創造する産業づくりでは、今までも二十三区の中で最高の産業振興の支援をしている中で、新たな融資制度を新設し、新規事業の立ち上げを容易にして育成するという新たな活力を生み、区内の産業の活性化に取り組むものであります。また、商店街パワーアップ支援事業などは、前年比五倍増となっております。  未来を担う人づくりでは好評の青年の翼事業を拡充し、ボランティア基金の創設では区民の意識を啓蒙し、本区活力の芽を育てることにもつながります。教育の面では、学校給食詞理業務の民間委託が既に実施された学校では、何事のトラブルもなく、逆にメニューが増えるなど、バラエティーに富んだ食事が提供されるようになったと、喜びの声さえ聞かされております。また、衛生面でも各業者ともに大変気を使っており、財政の効率化の面とあわせて、スケジュールに沿って早く全校実施が望まれております。区民の皆様に大変好評を得ておりますすくすくスクールでございますが、地域ボランティアを幅広く募り、地域の協力体制をしっかり固めていただき、放課後や休日の子供たちの居場所づくりの観点から、全区民の英知や献身を活用して、青少年の健全育成に最適の施策であります。また、共育をみんなで実感してもらう最適の機会づくりに積極的に進めてください。邦楽鑑賞教室は、日本の伝統文化を若い人たちが身近に接することのできる貴重な体験でもありますし、またハロー先生の派遣授業については、国際化時代に対応でき得る人材を育成するためにも必要な施策と考えており、なお一層の充実を図ることを要望いたします。  福祉の面では、最初の政府としての責任を担い、社会環境の変化に充分対応した区が中核となってのセーフティーネットを構築する施策の取り組みは、住民サービスを低下させることなく、区民本位で効率的な運営を目指すことを基本に、さまざまな行政組織の改正に取り組んだものであります。公園の新設も街の魅力を高めるものとして欠かせぬ施策です。  このように、事業数九十項目に及ぶ新規拡充事業は確実に区民の期待にこたえており、公平公正な区民第一主義の考えがあらわれております。私どもは、区民本位の、区民とともに歩む多田イズムの最大の理解者であることを自負しておりますし、これら施策の強力な推進力としての役割を果たすべく、最善を尽くすことをここにお誓いするものであります。  よって、私どもは、第一号議案から第五号議案の各予算が、真心を込めて、夢と誇りとロマンを忘れず、区民本位のさらなる躍進と区民の安全と安心に寄与する予算になるものと確信し、責任を持って各予算案に賛成するものであります。議員各位におかれましては、御理解を賜り、全会一致の御賛同を賜りますようお願い申し上げ、私の賛成討論を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(八武崎一郎 君) 次に、二十六番、瀬端 勇君。      〔二十六番 瀬端 勇君登壇〕(拍手) ◆二十六番(瀬端勇 君) 私は、ただいまの賛成討論で述べられた賛成理由と我が党に対する批判的な見解に対し、できるだけ即しながら、平成十六年度予算に対する反対討論を行いたいと思います。  初めに、我が党が提出した予算修正案について、各会派が詳細に検討していただき、御指摘をいただいたことについては、改めて感謝を申し上げます。  我が党の修正案はいずれも切実な区民の願いに深く根差したものであり、その要求を予算の裏づけを持った政策的提案として提出させていただいたものであります。  賛成討論の中で、広報活動についての御意見がありました。区政の主人公である区民に事実に即して区政の状況やみずからの主張を知らせる活動は、どの党であれ、推奨されこそすれ、非難されるべきことではないのではないでしょうか。議員として議案や予算修正案などを提案させていただく仕事は、骨の折れる、力の要る仕事であり、私たちの分を超えていると言われるかもしれません。しかし、あえてそれに繰り返し挑戦しているのは、区民生活を守るために、区長や他の会派の皆さんとも審議を通じて認識を深めることができると確信するからであります。  修正案の提出について、区長や議会との調整についての指摘がありました。私たちは、予算原案の発表を受けて、できるだけ早く議会事務局を初め、執行部の関係当局とも調整を行い、修正案をまとめ次第、議長を初め、各会派の皆さんにもその案をお示しするなどの努力を尽くしてまいりました。「議会運営の実際」にもあるように、「長およびいわゆる与党」から「歓迎」されない傾向にある予算修正案について、直接区長との調整が行われなかったことをもって修正案を否定されるのはいかがかと考えるものであります。  次に、修正案に対する個別の指摘について若干述べさせていただきます。議員待遇者会補助の削減は、マスコミでも放映された議員経験者への特権的な待遇を図るものとして批判の声が上がっているものであり、削除すべきと考えます。介護サービス利用料の負担軽減の対象者の拡大について、本会議質問では、介護保険料の軽減制度の対象まで拡大することを求めました。しかし、予算修正に当たっては、対象をそこまで分類して修正額を求めるのは不可能であることが明らかになったため、所得第二段階の介護サービスの利用料負担を一〇%から五%に軽減する場合に必要な予算の上限を修正額として計上したものであります。  私どもは、予算の反対理由として、保育士削減や学校給食の民間委託の拡大など、福祉や教育の現場での区としての公的な行政責任のこれ以上の後退は認めることはできないと申し上げました。それは、民間にできることは民間にというキャッチフレーズのもとに、小泉流構造改革の名のもとに、時代の流れとして合理化され、推進されているものであります。しかし、これを無批判に推進することで本当によいのでしょうか。大体民間にできることは民間にと言いますが、民間にできないことなどあるでしょうか。民間に任せてはならないこととして、私は、地方自治の長い歴史とその知恵が、特に福祉や教育などの分野の公的な責任を守ってきたと理解しています。これらの仕事を市場原理を基本とする民間企業にゆだねるということは、営利を目的とする企業活動の本質として、貧富の格差と弱肉強食による社会的荒廃をより一層拡大することにつながると思います。所得に応じて負担していただく大切な住民の税金をお預かりしている地方自治体の仕事は、ある意味では貧富の格差を是正する所得の再配分の役割を果たし、公平にその公的な責任を果たすことであると考えます。  すくすくスクール内学童クラブについては、少数意見のとおりであります。それは、これまでのすぐれた学童クラブの役割を正規職員の非常勤職員化など、主に人件費削減を中心とする財政問題を背景として進められ、変質されようとしていると認識しているからであります。  最後に、修正案の自衛官募集費の削減に関連して、我が党綱領の改定にかかわる指摘が修正案審議の中であったことについてです。それは、日本共産党は、今度の党大会で自衛隊を容認したと報道されているのに、自衛官募集費の削減は矛盾するというものでした。改定された綱領では、自衛隊について、国民の合意での憲法第九条の完全実施(自衛隊の解消)に向かっての前進を図るというもので、正確には第九条違反という認識と、国民多数の合意によって解消に進むという道筋を示したものであり、単純に容認したというものではないのであります。  我が党は、今回の党綱領の改定で、未来社会への展望を理論的に深く解明しました。それは、生産手段の社会化、つまり消費手段である私有財産ではなく、生産手段の社会化による搾取の廃止、労働時間の短縮によって、人間の全面的な発達の土台を築き、人間の解放を目指す未来社会を展望したものであります。「日本共産党」という党名には、戦前の暗黒政治の時代に民主主義と平和のために不屈に闘い抜いた歴史が書き込まれていると同時に、二十一世紀に生きる政党としての誇りある未来が結びついているのであります。  このことを心に刻みつつ、区民の暮らしと開くべき未来について、大いに語り合う決意を表明し、私の反対討論を終わります。(拍手) ○議長(八武崎一郎 君) 以上で討論を終結します。  お諮りします。  第一号議案及び第二号議案について異議がありますので、第三号から第五号の各議案について、委員長報告のとおり決するに御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(八武崎一郎 君) 御異議なしと認めます。したがって、第三号から第五号の各議案は、いずれも原案のとおり決定しました。  第一号議案及び第二号議案について異議がありますので、これより一括採決をしたいと思いますが、御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(八武崎一郎 君) 御異議なしと認めます。したがって、これより一括採決をします。  第一号議案、平成十六年度江戸川区一般会計予算、第二号議案、平成十六年度江戸川区国民健康保険事業特別会計予算について、原案のとおり決するに賛成の議員の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 ○議長(八武崎一郎 君) 起立多数であります。したがって、第一号議案及び第二号議案は、いずれも原案のとおり決定しました。  次に、第六号から第二十六号までの各議案について、総務委員会における審査の経過と結果の報告を求めます。総務委員会委員長、渡部正明君。      〔総務委員会委員長 渡部正明君登壇〕(拍手) ◎総務委員会委員長(渡部正明 君) ただいま報告を求められました各議案について、総務委員会における審査の経過と結果の報告を申し上げます。  初めに全会一致で結論に至った議案について申し上げます。  第六号議案、平成十五年度江戸川区一般会計補正予算(第五号)でありますが、今回の補正予算は、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ七十六億四千六百八十万三千円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ千八百七十三億八千九百十一万五千円とするほか、継続費を変更し、繰越明許費及び債務負担行為を追加するものであります。  以下、審査の概要について申し上げます。  歳入、第十三款財産収入に関連して、委員より、国から無償譲与された法定外公共物の取り扱いについて質問があり、執行部より、従前は水路等で利用されていた土地で、今後区が活用する見込みのないものについては、隣接する土地所有者が建物を建築するなど、タイミングに合わせて売却しているとの答弁がありました。
     これに対し、委員より、区にとって売却による収益や固定資産税等の増収につながることから、近隣住民に土地に関する情報を提供していくことが要望されました。  次に、歳出、第二款総務費、第一項総務管理費に関連して、委員より、災害対策基金の目標額について質問があり、執行部より、将来発生した際の災害の程度や被害の状況を現時点で的確に判断し、必要な金額を積算することは非常に難しい問題であるが、今後とも健全財政が維持できる限り、当該基金の積み立てを行っていく考えであるとの答弁がありました。  これに対し、委員より、区が基金を積み立てることは、災害に備え必要なことであり、今後とも区民が安心感を持てるよう、適正な基金額等についてさらに研究することが望まれました。  次に、第七号議案、平成十五年度江戸川区国民健康保険事業特別会計補正予算(第四号)でありますが、今回の補正予算は、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ五億百三十三万六千円を追加し、歳入歳出予算の総額を、歳入歳出それぞれ五百七十九億二千五百一万六千円とするものであります。  次に、第八号議案、公益法人等への職員の派遣等に関する条例は、地方独立行政法人法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律による公益法人等への一般職の地方公務員の派遣等に関する法律の一部改正に伴い、公益法人等への職員の派遣等について必要な事項を定めるほか、関係条例の規定を整備するものであります。  委員より、えどがわエコセンターへの区職員の派遣内容と、区のかかわり方について質問があり、執行部より、円滑な事業運営のため、開設当初は理事長を補佐するため、職員を常務理事として一名派遣し、区の補助事業なども行っていくが、事業の進捗に伴い、自主性を広げていく方針であるとの答弁がありました。  これに対し、委員より、エコセンターは、区民との協働の理念を具体化するためにNPO法人として設立するものであり、この趣旨を念頭に置きながら、今後ともかかわっていくことが要望されました。  次に、第九号議案、江戸川区行政委員会の委員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例は、行政委員会の委員の報酬の額等を改定するものであります。  次に、第十号議案、江戸川区監査委員の給与等に関する条例の一部を改正する条例は、監査委員の給料の額等を改定するものであります。  次に、第十一号議案、江戸川区駐車場建設資金融資基金条例を廃止する条例は、駐車場建設資金融資基金を廃止するものであります。  次に、第十二号議案、江戸川区情報公開条例の一部を改正する条例は、地方独立行政法人法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律の施行による行政機関の保有する情報の公開に関する法律の改正にあわせて、地方独立行政法人に関する情報の取り扱いを定めるものであります。  次に、第十三号議案、江戸川区事務手数料条例の一部を改正する条例は、食品衛生法等の一部を改正する法律及び食品衛生法等の一部を改正する法律の一部の施行に伴う関係政令の整備等に関する政令の施行に伴い、規定を整備するものであります。  次に、第十四号議案、江戸川区立学童クラブ条例の一部を改正する条例は、松江学童クラブほか十五クラブの名称を改めるとともに、二十二クラブを新設するものであります。  次に、第十五号議案、江戸川区中小企業高度化促進特別資金貸付条例を廃止する条例は、中小企業高度化促進特別資金の貸し付けを廃止するものであります。  次に、第十七号議案、江戸川区女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例は、母子及び寡婦福祉法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係政令の整備に関する政令の施行による母子及び寡婦福祉法施行令の改正に伴い、規定を整備するものであります。  次に、第十八号議案、江戸川区葛西沖開発審議会条例を廃止する条例は、葛西沖開発審議会を廃止するものであります。  次に、第十九号議案、東京都市計画事業平井七丁目北部土地区画整理事業施行規程の一部を改正する条例は、精算金を分割徴収する場合において、当該精算金に付すべき利子の利率を定めるものであります。  次に、第二十号議案、江戸川区「特別区道」道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例は、占用料の基礎となる固定資産税評価額の評価替えに伴い、特別区道の占用料を改めるとともに、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構法の施行に伴い、規定を整備するものであります。  次に、第二十一号議案、江戸川区公共溝渠管理条例の一部を改正する条例は、使用料の基礎となる固定資産税評価額の評価替えに伴い、公共溝渠の使用料を改定するものであります。  次に、第二十二号議案、江戸川区立公園条例の一部を改正する条例は、占用料の基礎となる固定資産税評価額の評価替えに伴い、公園の占用料を改定するものであります。  委員会は、第二十号議案から第二十二号議案については、いずれも固定資産税評価額の評価替えに伴い、占用料、使用料を改定する議案であることから、一括して審査を行いました。  次に、第二十三号議案、幼稚園教育職員の給与等に関する特別措置に関する条例の一部を改正する条例は、国立大学法人法等の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律の施行に伴い、規定を整備するものであります。  次に、第二十四号議案、江戸川区立図書館条例の一部を改正する条例は、江戸川区立東部コミュニティ図書館等の設置について定めるとともに、関係条例の規定を整備するものであります。  委員より、コミュニティ図書館を区立図書館と組織統合する目的と今後の運営形態について質問があり、執行部より、中央図書館の開館により、図書館全体のネットワークを検討してきた結果、コミュニティ図書館についても、これまでの伝統を生かしながら、図書館機能をさらに充実するために統合すること、また運営については、今後の課題としてさらに検討していくこと、蔵書については規模に応じた基準により選定していくとの答弁がありました。  これに対し、委員より、時代の要請とともにコミュニティ図書館がそのあり方を変えていくことは必要であり、それぞれの図書館の特徴を生かしながら、よりよいものとしていくことが望まれました。  次に、第二十五号議案、江戸川区勤労福祉会館条例等の一部を改正する条例は、江戸川区勤労福祉会館等の管理の委託等にかかわる規定を削るほか、規定を整備するものであります。  次に、第二十六号議案、仮称江戸川東葛西地区区民施設新築工事請負契約は、仮称江戸川区東葛西地区区民施設新築工事の請負契約であります。  委員より、この施設は地域待望の複合施設であり、より一層の工事請負業者の指導、監督に努め、区民の期待にこたえた施設とすることが要望されました。  委員会は、第十六号議案を除く他の議案について慎重に審査の結果、いずれも全会一致、原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。  次に、意見の分かれた議案について申し上げます。  第十六号議案、江戸川区国民健康保険条例の一部を改正する条例は、保険料率及び減額金額を改めるとともに、地方税法等の一部を改正する法律の施行に伴い、規定を整備するものであります。  一委員より、今回の改正は、低所得者への影響が大きい保険料の値上げであることから、本議案には反対であるとの意見表明がありました。  委員会は、反対意見のあった第十六号議案について、採決の結果、原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。  以上で当委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(八武崎一郎 君) お諮りします。  ただいまの委員長報告について、質疑並びに討論を省略し、委員長報告のとおり決するに御異議ございませんか。      〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 ○議長(八武崎一郎 君) 何号に異議がありますか。      〔「第十六号に異議があります」と呼ぶ者あり〕 ○議長(八武崎一郎 君) お諮りします。  第十六号議案に異議がありますので、第十六号議案を除く他の議案について、委員長の報告のとおり決するに御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(八武崎一郎 君) 御異議なしと認めます。したがって、第六号から第十五号及び第十七号から第二十六号の各議案は、いずれも原案のとおり決定しました。  第十六号議案について異議がありますので、これより採決します。  第十六号議案、江戸川区国民健康保険条例の一部を改正する条例について、原案のとおり決するに賛成の議員の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 ○議長(八武崎一郎 君) 起立多数であります。したがって、第十六号議案は原案のとおり決定しました。  次に、第二十七号議案及び第二十八号議案について、建設委員会における審査の経過と結果の報告を求めます。建設委員会委員長、土田アイ子君。      〔建設委員会委員長 土田アイ子君登壇〕(拍手) ◎建設委員会委員長(土田アイ子 君) ただいま報告を求められました両議案について、建設委員会における審査の経過と結果の報告を申し上げます。  第二十七号議案、特別区道の路線認定については、都道移管及び土地区画整理事業の施行等に伴い、北小岩八丁目三十三番三地先から西葛西七丁目二番一地先に至る路線ほか、百四十路線を認定するものであります。  次に、第二十八号議案、特別区道の路線廃止については、都道移管及び開発行為による私道の寄付に伴い、西葛西七丁目二番一地先から東葛西四丁目二六九八番一地先に至る路線ほか、一路線を廃止するものであります。  委員会は、現地視察の上、審査を行った結果、第二十七号議案、第二十八号議案は、いずれも全会一致、原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。  以上をもちまして、当委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(八武崎一郎 君) お諮りします。  ただいまの委員長報告について、質疑並びに討論を省略し、委員長報告のとおり決するに御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(八武崎一郎 君) 御異議なしと認めます。したがって、第二十七号議案及び第二十八号議案は、いずれも原案のとおり決定しました。         ────────────────────────── △日程第三 請願・陳情の委員会報告及び表決 ○議長(八武崎一郎 君) 日程第三、請願・陳情の委員会報告及び表決。  さきに生活振興環境委員会に付託した各陳情については、生活振興環境委員会委員長よりお手元に配付した文書表のとおり議会閉会中の継続審査の申し出がありますので、委員長報告を省略し、議会閉会中の継続審査を許すことに御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(八武崎一郎 君) 御異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。  次に、総務委員会に付託した各陳情について、総務委員会における審査の経過と結果の報告を求めます。総務委員会委員会委員長、渡部正明君。      〔総務委員会委員長 渡部正明君登壇〕(拍手) ◎総務委員会委員長(渡部正明 君) ただいま報告を求められました各陳情について、総務委員会における審査の経過と結果の報告を申し上げます。  まず、結論に至ったものより申し上げます。  第十一号、戦闘状態の続くイラクへの自衛隊派遣を見合わせることを求める意見書に関する陳情でありますが、本陳情は、日本政府はイラク復興支援特別措置法に基づき自衛隊をイラクに派遣しようとしているが、イラクでは米兵による市民の射殺事件が後を絶たないことなどに対する抗議行動が頻発し、これにより米英軍だけでなくデンマーク兵士にも死亡者が出ており、現地へ自衛隊員を派遣すれば間違いなく襲撃の標的になることから、政府に対し、戦闘状態の続くイラクへの自衛隊派遣を見合わせることを求める意見書の提出を願うものであります。  また、第十六号、戦闘状態の続くイラクへの自衛隊派遣の中止を求める意見書に関する陳情でありますが、本陳情は、第十一号陳情と同様の理由により、政府に対し、戦闘状態の続くイラクへの自衛隊派遣の中止を求める意見書の提出を願うものであります。  委員会は、第十一号及び第十六号の両陳情が、イラクへの自衛隊派遣に関する陳情であることから、一括して慎重に審査を行いました。  その結果、国際社会において日本が果たすべき役割として、イラク国土のインフラ整備など、復興支援や人道支援には協力すべきであること。また、既に自衛隊がイラクへ派遣され活動を開始している現時点では、本陳情には賛成できないとの意見がありました。  これに対し、委員より、泥沼状態が深刻化している現在のイラクは、自爆テロが頻発するなど、治安が悪化しており、このような危険な状況の中に自衛隊を派遣することは中止すべきであることから、本陳情の願意は妥当であるとの意見がありました。  委員会は、採決の結果、不採択にすべきものと決定した次第であります。  次に、第三号、第十号、第十三号、第十九号、第二十一号及び第二十六号の各陳情については、鋭意審査を行いましたが、いずれも結論に至らず、さらに検討の要がありますので、議会閉会中の継続審査をお認め願う次第であります。  以上をもちまして、当委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(八武崎一郎 君) お諮りします。  ただいまの委員長報告について、質疑並びに討論を省略し、委員長報告のとおり決するに御異議ございませんか。      〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 ○議長(八武崎一郎 君) 何号に異議がありますか。      〔「第十一号と第十六号に異議があります」と呼ぶ者あり〕 ○議長(八武崎一郎 君) お諮りします。  第十一号陳情及び第十六号陳情に異議がありますので、第十一号陳情及び第十六号陳情を除く他の陳情について、委員長報告のとおり決するに御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(八武崎一郎 君) 御異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。  第十一号陳情及び第十六号陳情について異議がありますので、これより一括採決をしたいと思いますが、御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(八武崎一郎 君) 御異議なしと認めます。したがって、これより一括採決をします。  第十一号、戦闘状態の続くイラクへの自衛隊派遣を見合わせることを求める意見書に関する陳情及び第十六号、戦闘状態の続くイラクへの自衛隊派遣の中止を求める意見書に関する陳情について、不採択とすることに賛成の議員の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 ○議長(八武崎一郎 君) 起立多数であります。したがって、第十一号陳情及び第十六号陳情は、いずれも不採択と決定しました。  次に、福祉健康委員会に付託した各請願・陳情について、福祉健康委員会における審査の経過と結果の報告を求めます。福祉健康委員会委員長、酒井 実君。      〔福祉健康委員会委員長 酒井 実君登壇〕(拍手) ◎福祉健康委員会委員長(酒井実 君) ただいま報告を求められました各請願・陳情について、福祉健康委員会における審査の経過と結果の報告を申し上げます。  まず、結論に至ったものより申し上げます。  第二十四号、東京都が提案している「民間社会福祉施設サービス推進費補助事業の再構築案」に関する請願であります。本請願は、東京都が検討している民間社会福祉施設への補助事業の再構築により、私立保育園に対する補助金の大幅な減額が見込まれており、厳しい運営を迫られる中、職員の定着が悪化し、多様化する保育ニーズに十分にこたえられなくなることから、本事業の再構築に当たっては、職員の経験年数が加味される補助となるよう、東京都に対し、意見書の提出を求めるものであります。  委員会は、慎重に審査を行った結果、昨今の厳しい社会情勢の中で、それぞれの私立保育園が経営改善に努力していくことは当然であるが、子どもたちを人間性豊かに育てるため、私立保育園の果たす役割はますます重要となっており、経験豊かな保育士の確保が不可欠であることから、この補助事業を現場の実情に配慮した制度とするよう求める本請願の願意は妥当であるとの結論に達し、全会一致、採択すべきものと決定した次第であります。  なお、本請願に関連して、発議案を提出してありますので、申し添えます。  次に、第八号及び第十二号陳情については、鋭意審査を行いましたが、いずれも結論に至らず、さらに検討の要がありますので、議会閉会中の継続審査をお認め願う次第であります。  以上をもちまして、当委員会の報告を終わります。(拍手)
    ○議長(八武崎一郎 君) お諮りします。  ただいまの委員長報告について、質疑並びに討論を省略し、委員長報告のとおり決するに御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(八武崎一郎 君) 御異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。  次に、文教委員会に付託した各陳情について、文教委員会における審査の経過と結果の報告を求めます。文教委員会委員長、深江一之君。      〔文教委員会委員長 深江一之君登壇〕(拍手) ◎文教委員会委員長(深江一之 君) ただいま報告を求められました各陳情について、文教委員会における審査の経過と結果の報告を申し上げます。  まず、結論に至ったものより申し上げます。  第七号、クラス増設等の改善措置についての陳情でありますが、本陳情は、本一色小学校三年生の学級定数について、一クラスの在籍人数が四十人を超える学級の現状を改善するために、学級の増設あるいは補助教員を配置すること、また学級維持制度を適用し、学級を減らさないこと、さらには三十人学級の実施について東京都教育委員会に要望を求めるものであります。  委員会は、慎重に審査を行った結果、本区教育委員会として各小学校の状況を把握し、国の進める少人数指導のための教員の加配など、必要に応じた措置を行っており、効果的な学校教育が実施されていること。また、本一色小学校においても教育上支障がないという判断がなされていることから、本陳情には賛成できないとの意見がありました。  これに対し、委員より、学校週五日制により、授業の内容や密度が増している学校教育においては、子どもたちに目の行き届かないこともあることから、本陳情の願意は妥当であるとの意見がありました。  委員会は採決の結果、不採択すべきものと決定した次第であります。  次に、第十四号、江戸川区で三〇人学級の実施を求める陳情でありますが、本陳情は、少人数学級を独自に実現させる自治体が増加する中で、一年生の学級が三十人を超える小学校に区独自で教職員を配置する具体的な検討を進めるとともに、国や都に三十人以下学級を制度化し、教職員を増やすための財政負担をするよう働きかける必要があることから、当面の措置として、一年生の学級が三十人を超える小学校に教職員を配置すること、また、国と東京都に対し、三十人学級実施を求める意見書の提出を求めるものであります。  委員会は、慎重に審査を行った結果、第七号陳情と同様に、本区教育委員会は、国の進める少人数指導のための教員の加配など、必要に応じた措置を行っていることから、本陳情には賛成できないとの意見がありました。  これに対し、委員より、三十人学級によるゆとりある授業の実施については時代の趨勢であることから、本陳情の願意は妥当であり、採択すべきであるとの意見がありました。  また、一委員より、義務教育における教職員の経費は国や都が負担すべき問題であり、慎重な検討が必要であるが、本陳情の趣旨は妥当であることから、趣旨採択すべきであるとの意見がありましたので、委員会は、採決の結果、不採択すべきものと決定した次第であります。  次に、第三十号陳情については、鋭意審査を行いましたが、結論に至らず、さらに検討の要がありますので、議会閉会中の継続審査をお認め願う次第であります。  以上をもちまして、当委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(八武崎一郎 君) お諮りします。  ただいまの委員長報告について、質疑並びに討論を省略し、委員長報告のとおり決するに御異議ございませんか。      〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 ○議長(八武崎一郎 君) 何号に異議がありますか。      〔「七号と十四号」「同じく」と呼ぶ者あり〕 ○議長(八武崎一郎 君) お諮りします。  第七号陳情及び第十四号陳情に異議がありますので、第七号陳情及び第十四号陳情を除く他の陳情について、委員長報告のとおり決するに御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(八武崎一郎 君) 御異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。  初めに、第七号陳情について異議がありますので、採決します。  第七号、クラス増設等の改善措置についての陳情について、不採択とすることに賛成の議員の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 ○議長(八武崎一郎 君) 起立多数であります。したがって、第七号陳情は、不採択と決定しました。  次に、第十四号陳情について異議がありますので、採決します。  第十四号、江戸川区で三〇人学級の実施を求める陳情について、不採択とすることに賛成の議員の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 ○議長(八武崎一郎 君) 起立多数であります。したがって、第七号陳情は、不採択と決定しました。  次に、建設委員会に付託した各陳情について、建設委員会における審査の経過と結果の報告を求めます。建設委員会委員長、土田アイ子君。      〔建設委員会委員長 土田アイ子君登壇〕(拍手) ◎建設委員会委員長(土田アイ子 君) ただいま報告を求められました各陳情について、建設委員会における審査の経過と結果の報告を申し上げます。  まず、結論に至ったものより申し上げます。  第二十三号、仮称「ゼファー北小岩共同住宅新築工事」に関する陳情でありますが、本陳情は、北小岩八丁目五四七番一ほかに共同住宅新築工事が計画されているが、この地域は低層住宅が建ち並ぶ閑静な住宅地であり、このまま建設されると日照阻害等、周辺環境に大きな影響を及ぼすものであり、またこの工事により、近隣住宅の地割れや壁の亀裂、休日の騒音、子どもたちの通学時間帯における工事車輛の出入りによる交通事故等が懸念され、地域住民に不安を与えていることから、建築主に対し、地域住民の住環境に配慮した建築計画の変更を求めるものであります。  委員会は、慎重に審査を行った結果、本陳情の要望項目のすべてを満たす建築計画の変更は難しいと思われるが、共同住宅の建設により周辺環境に少なからず影響を及ぼすものであり、建設後の日照や工事の進め方等を懸念する地域住民の心情は理解できること。また、本区としても、この地域は高さ制限の変更案を昨年七月に東京都へ提出したところであることから、地域住環境の保全を求める本陳情の趣旨は妥当であるとの結論に達し、全会一致、趣旨採択すべきものと決定した次第であります。  次に、第一号、第二十五号、第二十七号、第三十一号の各陳情については、鋭意審査を行いましたが、いずれも結論に至らず、さらに検討の要がありますので、議会閉会中の継続審査をお認め願う次第であります。  以上をもちまして、当委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(八武崎一郎 君) お諮りします。  ただいまの委員長報告について、質疑並びに討論を省略し、委員長報告のとおり決するに御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(八武崎一郎 君) 御異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。         ────────────────────────── △日程第四 発議案 ○議長(八武崎一郎 君) 日程第四、発議案。  第十八号発議案を議題とします。事務局長に発議案を朗読させます。      〔髙﨑事務局長朗読〕         ────────────────────────── 第十八号発議案    訴えの提起、和解及び損害賠償額の決定に関する区長の専決処分について  右の議案を提出する。   平成十六年三月十七日                  発議者 江戸川区議会議員 斉 藤 正 隆                               深 江 一 之                               竹 内   進                               川 瀬 泰 徳                               須 賀 清 次                               須 賀 精 二                               荒 井 輝 夫                               間 宮 由 美                               瀬 端   勇                               北 川   浩                               藤 居 阿紀子                               渡 部 正 明                               渡 辺 清 一                               田 辺 達 昭                               松 下 彰 男 江戸川区議会議長    八武崎 一 郎 殿 ○議長(八武崎一郎 君) 発議者の趣旨説明を求めます。二十二番、須賀精二君。      〔二十二番 須賀精二君登壇〕 ◎二十二番(須賀精二 君) ただいま上程されました第十八号発議案、訴えの提起、和解及び損害賠償額の決定に関する区長の専決処分について、発議者を代表し、趣旨の説明をさせていただきます。  地方自治法第百八十条第一項の規定に基づき、現在議会で指定している損害賠償額の決定及び和解に関する区長の専決処分は、昭和四十二年六月に議決したものであります。議決から既に三十六年が経過し、専決処分を指定した当時と現在とを比すると、人口、行政規模、物価及び価値観など、区民生活を取り巻く社会情勢は大きく変貌しております。本発議案については、これらの背景を十分に勘案し、区長が専決処分することができる事項を時代の趨勢に合わせるため、次のように改め、新たに議決するものであります。  一点目は、区が提起する訴えの訴訟の目的の価格が五百万円以下のものについて、新たに区長が専決処分することができるようにします。二点目は、区が当事者である和解については、訴訟上の和解を専決処分に含めるとともに、和解金等の価格を五十万円以下から五百万円以下に引き上げます。三点目は、法律上区の義務に属する損害賠償額の決定の額を五十万円以下から五百万円以下に引き上げるものであります。  なお、詳細につきましては、お手元の文書表のとおりでございます。  全会一致の御賛同をくださるようお願いいたしまして、趣旨の説明を終わらせていただきます。(拍手) ○議長(八武崎一郎 君) ただいまの説明により了承を得たことと思いますので、質疑並びに討論を省略し、原案のとおり直ちに決するに御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(八武崎一郎 君) 御異議なしと認めます。したがって、第十八号発議案は原案のとおり決定しました。         ────────────────────────── ○議長(八武崎一郎 君) 次に、第十九号発議案及び第二十号発議案を一括議題とします。事務局長に発議案を朗読させます。      〔髙﨑事務局長朗読〕         ────────────────────────── 第十九号発議案    江戸川区介護保険サービス利用者負担軽減条例  右の議案を提出する。   平成十六年三月十七日                  発議者 江戸川区議会議員 小 俣 則 子                               須 田 哲 二                               河 合 恭 一                               藤 沢 久美子                               間 宮 由 美                               瀬 端   勇 江戸川区議会議長    八武崎 一 郎 殿
            ────────────────────────── 第二十号発議案    江戸川区子ども医療費助成条例  右の議案を提出する。   平成十六年三月十七日                  発議者 江戸川区議会議員 小 俣 則 子                               須 田 哲 二                               河 合 恭 一                               藤 沢 久美子                               間 宮 由 美                               瀬 端   勇 江戸川区議会議長    八武崎 一 郎 殿         ────────────────────────── ○議長(八武崎一郎 君) 発議者の趣旨説明を求めます。二番、須田哲二君。      〔二番 須田哲二君登壇〕(拍手) ◎二番(須田哲二 君) ただいま上程されました第十九号発議案、江戸川区介護保険サービス利用者負担軽減条例及び第二十号発議案、江戸川区子ども医療費助成条例につきまして、発議者を代表して、趣旨の説明を行います。  まず、第十九号発議案、江戸川区介護保険サービス利用者負担軽減条例の要旨を申し上げます。  この条例案は、居宅サービス及び施設サービスを利用する低所得者が、利用者負担額の支払いにより生計の維持が困難になることがないよう、費用の一部を助成することを目的とするものであり、対象者は、住民税世帯非課税者とします。助成額は、利用者負担額の十分の五に相当する額とするものであります。区民生活の実情にかんがみ、低所得者に対し介護保険サービスの利用者負担を軽減する必要があるので、地方自治法第百十二条第二項及び江戸川区議会会議規則第十四条の規定に基づき、本案を提出するものであります。  提案の趣旨を若干補足させていただきます。現在、江戸川区では、介護保険サービスの利用料負担一〇%のうち、七%を助成する制度が所得第一段階の高齢者を対象に実施されています。また、東京都の生計困難者への同様の負担軽減事業も実施されているところですが、ともに対象者が非常に限られています。そこで、生計費非課税の原則に基づき、所得第二段階の住民税世帯非課税者まで対象範囲を拡大して、低所得者が介護サービスを経済的な不安を持つことなく利用できるようにすることが必要であります。  次に、第二十号発議案、江戸川区子ども医療費助成条例の要旨を申し上げます。  この条例案は、子どもを養育している保護者に対し、子どもにかかわる医療費の一部を助成することにより、子どもの健やかな育成、児童福祉の増進を図ることを目的とするものであります。その対象は七歳、小学校一年生までとします。助成の範囲は、各種健康保険の規定による自己負担額とするものであります。  子育て支援の充実のため、子育て中の保護者に対し、子どもの医療費助成の拡充をする必要があるので、地方自治法第百十二条第二項及び江戸川区議会会議規則第十四条の規定に基づき、本案を提出するものであります。  提案の趣旨を簡単に申し上げますと、現在、東京を初め全国各地で少子化対策がさまざま取り組まれています。国もその一環として、子育て支援策について取り組みの強化を図っているところですが、特に子どもの医療に関しては、子育て世代の経済的負担を軽減し、もって子どもの健やかな成長を図る上で、医療費無料化が大きな役割を果たしており、全国ですべての自治体が何らかの助成制度を設けています。東京二十三区では、すべての区が六歳(小学校入学前)までの医療費無料化を実現しています。そして、最近では小学生全体、または中学生にまで医療費無料化を拡大するという自治体も出てきています。このような状況のもと、江戸川区としても住民の願いにこたえるべく、子育て支援策の拡充のため、七歳(小学校一年生)までの医療費の無料化を行い、真に子育てしやすい環境の整備を行う必要があります。  以上、江戸川区介護保険サービス利用者負担軽減条例及び江戸川区子ども医療費助成条例について、ぜひとも全会派の御賛同を賜りますよう心よりお願いいたしまして、趣旨の説明を終わります。(拍手) ○議長(八武崎一郎 君) 説明されましたただいまの両発議案について、質疑を許します。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(八武崎一郎 君) なければ、質疑を終結します。  お諮りします。  ただいまの両発議案については、総務委員会に付託し、議会閉会中の継続審査を許したいと思いますが、御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(八武崎一郎 君) 御異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。         ────────────────────────── ○議長(八武崎一郎 君) 次に、第二十一号発議案を一括議題とします。事務局長に発議案を朗読させます。      〔髙﨑事務局長朗読〕         ────────────────────────── 第二十一号発議案    民間社会福祉施設サービス推進費補助事業再構築案に関する意見書  右の議案を提出する。   平成十六年三月十七日                  発議者 江戸川区議会議員 小 俣 則 子                               福 本 光 浩                               早 川 和 江                               藤 沢 久美子                               竹 内   進                               須 賀 精 二                               酒 井   実                               吉 越 邦 夫                               片 山 知 紀 江戸川区議会議長    八武崎 一 郎 殿         ────────────────────────── ○議長(八武崎一郎 君) 発議者の趣旨説明を求めます。三十八番、酒井 実君。      〔三十八番 酒井 実君登壇〕(拍手) ◎三十八番(酒井実 君) ただいま上程されました第二十一号発議案につきまして、発議者を代表し、案文の朗読をもちまして趣旨の説明にかえさせていただきます。      民間社会福祉施設サービス推進費補助事業再構築案に関する意見書  現在、民間社会福祉施設サービス推進費補助事業については、その再構築に向けた抜本的な見直しが検討されております。この再構築案では、利用者数により算定される基本補助と、施設の努力、実績などに基づく加算とされ、今まで算定されてきた職員の経験年数による加算は除かれることとなっています。  再構築にあたり東京都は、基本的に国基準で運営は可能であるとしていますが、仮に補助額を試算すると、従来の補助額に対し大幅な減額となり、施設運営に大きく影響することが予想されます。  昨今の厳しい財政状況のなかで、それぞれの施設が自ら努力し、さらに経営の効率化を図ることは当然であります。しかしながら、特に私立保育園においては、大都市特有の多様な保育ニーズや、家庭への支援の問題などから、保護者はもとより地域での役割も大きく、東京都独自の加算はますます重要となっています。また、新しい保育政策のなかでは、民間における保育者の充実は不可欠であり、次世代育成支援の重要課題のひとつであると思われます。  よって、江戸川区議会は、東京都に対し、民間社会福祉施設サービス推進費補助事業の再構築にあたり、各施設の実態を調査し、職員の経験や専門性に十分配慮した制度とするよう、強く要望します。  以上、地方自治法第九十九条の規定により、議長名をもちまして、東京都知事あて意見書を提出するものであります。  全会一致の御賛同をくださるようお願いいたしまして、趣旨の説明を終わらせていただきます。(拍手) ○議長(八武崎一郎 君) ただいまの説明により了承を得たことと思いますので、質疑並びに討論を省略し、原案のとおり決するに御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(八武崎一郎 君) 御異議なしと認めます。したがって、第二十一号発議案は原案のとおり決定しました。         ────────────────────────── ○議長(八武崎一郎 君) 次に、第二十二号発議案を議題とします。事務局長に発議案を朗読させます。      〔髙﨑事務局長朗読〕         ────────────────────────── 第二十二号発議案    六十五歳まで働ける雇用環境の整備を求める意見書  右の議案を提出する。   平成十六年三月十七日                  発議者 江戸川区議会議員 斉 藤 正 隆                               深 江 一 之                               竹 内   進                               川 瀬 泰 徳                               須 賀 清 次                               須 賀 精 二                               荒 井 輝 夫                               間 宮 由 美                               瀬 端   勇                               北 川   浩                               藤 居 阿紀子                               渡 部 正 明                               渡 辺 清 一                               田 辺 達 昭                               松 下 彰 男 江戸川区議会議長    八武崎 一 郎 殿         ────────────────────────── ○議長(八武崎一郎 君) 発議者の趣旨説明を求めます。二十八番、北川 浩君。      〔二十八番 北川 浩君登壇〕(拍手) ◎二十八番(北川浩 君) ただいま上程されました第二十二号発議案につきまして、発議者を代表し、案文の朗読をもちまして、趣旨の説明にかえさせていただきます。      六十五歳まで働ける雇用環境の整備を求める意見書  日本は、二〇〇七年には総人口の約三人に一人が、六十歳以上の高齢者となることが見込まれています。我が国の経済社会の活力を維持するためには意欲と能力がある限り、年齢にかかわりなく働き続けることのできる社会の実現を図り、できるだけ多くの高齢者が経済社会の支え手としての役割を果たしていくことが必要不可欠となっています。しかしながら、我が国において、何らかの形で六十五歳まで働ける場を確保している企業の割合は全体の約七十パーセント、そのうち希望者全員が六十五歳まで働ける場を確保している企業は全体の約三十パーセントにとどまっています。また、現下の厳しい雇用失業情勢では、中高年齢者は一度離職すると再就職は大変困難な状況にあります。  よって、江戸川区議会は、国会及び政府に対し、「団塊の世代」の高齢化や厚生年金の支給開始年齢の引き上げなどを踏まえ、高齢者が何らかの形で六十五歳まで働き続けることができるようにするため、定年の引き上げや継続雇用制度の義務化をはじめとする法的整備や再就職促進策などの高齢者の雇用環境整備及び各種支援策の実施など、所要の措置を講ずるよう強く要望します。  以上、地方自治法第九十九条の規定により、議長名をもちまして、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、厚生労働大臣あて意見書を提出するものであります。  全会一致の御賛同をくださるようお願いいたしまして、趣旨の説明を終わらせていただきます。(拍手)
    ○議長(八武崎一郎 君) ただいまの説明により御了承を得たことと思いますので、質疑並びに討論を省略し、原案のとおり直ちに決するに御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(八武崎一郎 君) 御異議なしと認めます。したがって、第二十二号発議案は原案のとおり決定しました。         ────────────────────────── ○議長(八武崎一郎 君) 次に、第二十三号発議案を議題とします。事務局長に発議案を朗読させます。      〔髙﨑事務局長朗読〕         ────────────────────────── 第二十三号発議案    安定した公的年金制度の確立等に関する意見書  右の議案を提出する。   平成十六年三月十七日                  発議者 江戸川区議会議員 斉 藤 正 隆                               深 江 一 之                               竹 内   進                               川 瀬 泰 徳                               須 賀 清 次                               須 賀 精 二                               荒 井 輝 夫                               間 宮 由 美                               瀬 端   勇                               北 川   浩                               藤 居 阿紀子                               渡 部 正 明                               渡 辺 清 一                               田 辺 達 昭                               松 下 彰 男 江戸川区議会議長    八武崎 一 郎 殿         ────────────────────────── ○議長(八武崎一郎 君) 発議者の趣旨説明を求めます。三十二番、藤居阿紀子君。      〔三十二番 藤居阿紀子君登壇〕(拍手) ◎三十二番(藤居阿紀子 君) ただいま上程されました第二十三号発議案につきまして、発議者を代表し、案文の朗読をもちまして、趣旨の説明にかえさせていただきます。      安定した公的年金制度の確立等に関する意見書  公的年金制度は、老齢や障がい等によって加入者及びその家族の生活の安定が損なわれないことを目的として設けられた社会保険制度であり、医療保険制度と並んで、国民生活に重要な役割を果たしています。  しかしながら、少子高齢化の進展、経済の低迷と厳しい財政状況、深刻な雇用環境など、公的年金制度を取り巻く環境は大きく変化しています。  こうした中、政府の社会保障審議会においては、今後の社会保障改革の方向性として「給付を負担可能な水準にしていくこと」、「負担増に関して国民に理解と納得を得ていくことが必要」などの意見をまとめるとともに、税制調査会においても、年金受給者への税優遇の縮小等についての考えが示されました。  現在、国民の公的年金制度に対する不安、不信などが高まっている中で、国民だれもが、老後を安心して迎え、活力ある高齢社会を実現するためには、公的年金制度の安定した運営が不可欠です。  よって、江戸川区議会は、国会及び政府に対し、公的年金制度が将来にわたり安定的な制度となるよう、基礎年金の国庫負担割合を二分の一に引き上げるとともに、給付水準や保険料負担などについて、年金受給者の生活実態を踏まえ特段の措置を講ずるよう強く要請します。  以上、地方自治法第九十九条の規定により、議長名をもちまして、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、総務大臣、財務大臣、厚生労働大臣あて意見書を提出するものであります。  全会一致の御賛同をくださるようお願いいたしまして、趣旨の説明を終わらせていただきます。(拍手) ○議長(八武崎一郎 君) ただいまの説明により御了承を得たことと思いますので、質疑並びに討論を省略し、原案のとおり直ちに決するに御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(八武崎一郎 君) 御異議なしと認めます。したがって、第二十三号発議案は原案のとおり決定しました。         ────────────────────────── △日程第五 閉会中の委員会所管事務の継続調査 ○議長(八武崎一郎 君) 日程第五、閉会中の委員会所管事務の継続調査。  本件については、各常任委員会委員長並びに議会運営委員会委員長より、お手元に配付した文書表のとおり、閉会中の継続調査の申し出がありますので、これを許すことに御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(八武崎一郎 君) 御異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。         ────────────────────────── ○議長(八武崎一郎 君) 以上で本日の日程はすべて終了しました。         ────────────────────────── ○議長(八武崎一郎 君) 区長のあいさつを許します。多田区長。      〔区長 多田正見君登壇〕 ◎区長(多田正見 君) 先月十七日から本日までの三十日間にわたりまして、新年度の政策を決定する関係予算案を初め、数多くの議案、人事案件、あるいは請願、陳情、発議案など、勢力的に御審議をいただき、それぞれ御決定をいただきました。深く感謝申し上げます。また、これら審議の過程で承りました御意見、御要望につきましては、今後の区政運営に当たり、十分意を尽くしてまいりたいと考えております。  さて、財政環境は依然として厳しく、区政への先行きに安心感を持つまでには至っておりません。しかし、共育、協働がしっかりと根づき始め、地域全体が活力と希望を生み出す新たな力の高まりに確かな手ごたえを感じているところであります。困難に立ち向かう情熱の源泉は、この地域力の高まりにあると考えます。区民と力を合わせてさまざまな課題に立ち向かい、これを克服して、希望と笑顔あふれる未来を切り開くために最善の努力をしてまいりたいと思います。  議員の皆様にも区民とともに歩む本区の取り組みを御理解いただき、今後とも一層の御協力、御鞭撻を賜りますようお願いを申し上げ、閉会のごあいさつといたします。(拍手)         ────────────────────────── ○議長(八武崎一郎 君) 去る二月十七日から三十日間にわたる各位の御労苦と御努力に対し、深甚なる謝意を表します。  以上で、平成十六年第一回江戸川区議会定例会を閉会します。      午後三時十二分閉会                  議長       八武崎 一 郎                  副議長      片 山 剛 男                  署名議員     田 中   健                  署名議員     田 辺 達 昭...